なんで整骨院なのに健康保険使えないの？

こんにちは！
にこやか整骨院の山川です。

今回もよくいただくご質問にお答えしていきます！

保険診療ができないのはなぜ？

当院は整骨院で、施術者も【柔道整復師】の資格を所持しているため、
保険診療をすることは【可能です】

ではなぜ保険診療をしないのかその理由をご説明します。

保険診療をしない理由

保険診療をしない1番の理由は患者さん1人1人とじっくり向き合いたいからです。

実は整骨院の保険診療報酬というのはびっくりするぐらい少ないです。
そのため整骨院を経営するにはラーメン屋さんのように、患者さんを短時間でたくさんの人数をこなさないといけなくなり必然的に必要な施術をする余裕が無くなってしまうのです。

私の以前の職場も保険診療をしており患者さんの回転率を上げるために
・ウォーターベッド
・電気で筋肉を動かす機械
・10分前後の施術
・セルフでの時間潰し（マンガ、新聞、血圧計など）
という流れでやっていました。

しかし、本気で患者さんの症状に向き合うためには10分程度の施術では全然時間が足りません。（私の場合です）

痛みというのは筋肉や骨に異常がある場合にでるというわけではありません。
病院に行ってレントゲンや検査をしてもらったが異常はないと言われたけど痛みはあるというご相談はとても多いです。
痛みの原因は体の異常以外にも栄養の偏りだったり仕事や人間関係のストレスや不安だったり様々です。
そんな体を改善したくてご相談していただいた患者さんとしっかり時間をかけて向き合いたいという思いから保険診療はしておりません。

ただ、誤解のないようにお伝えすると保険を使える使えないに関してはどちらが良いとかでは決してありません。
そこは治療を受けに行く方の価値観による判断だと思っています。

保険が適応される症状は少ない

整骨院で保険を適応するには骨折、捻挫、脱臼、打撲、挫傷などの【怪我】が対応になります。
ちなみに仕事中に怪我をして整骨院に通う場合は健康保険ではなく【労災保険】になります。

【仕事柄長時間座ってパソコンをするので慢性的に肩や腰が痛い、、、、】
↑このような原因の場合保険診療の対象外です。
それでも「大丈夫です！保険使えるようにしますね！」とか「今痛みが出ているからこれは慢性症状ではないので保険の適応になりますよ！」という説明をして保険診療にしようとしたり。
そもそも何も説明無く勝手に保険診療になっていたりします。
全員ではありませんが一部でこういう保険請求をする方がいっぱい増えてしまい不正請求が多くなり医療費の圧迫の原因の一つになっています。

また、不正請求を防止するため、整骨院で保険診療を受けると国から整骨院にケガで通いましたか？という確認のお手紙が届くようになりました。
それでも不正請求は無くなりません。
患者さんとグルになるからです。

「手紙きたら当院の方で記入して出しますので持ってきてください」
「保険の方が安く治療できるし良いですよね！そのためにケガしたことにしますね！」
知らない間に不正請求に完全に巻き込まれるので注意してください。
今は整骨院が怒られて罰せられるだけですが、同意した患者さんにも罰則が下される未来がもしかしたらあるかもしれません。

自分の身を自分で守れるようにご判断ください。

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