脱臼を放置するとどうなるの?
こんにちは!
いわき市にある、にこやか整骨院の山川です。
今回は脱臼を整復したのちの経過、予後について書いていきます。
この記事の目次
整復後の過程、、予後
脱臼が整復され関節を固定すると、出血が吸収され、断裂した関節包は再生する細胞の働きにより瘢痕組織となる。
靭帯、腱、筋もまた瘢痕化していき治癒するが、関節の固定が長期化すると関節包や靭帯は収縮して萎縮してしまい、関節機能障害を起こしてしまう場合がある。
骨折を同時にしている脱臼だと、骨折の経過により治癒していくが、中には関節硬直により関節機能が低下する場合がある。
骨膜の損傷が激しいものは仮骨が過剰に分泌され、それが関節の機能障害の原因になる場合がある。
関節の形や特性にもよるが、肩関節、顎関節では頻繁に脱臼を繰り返してしまう反復性脱臼に移行する場合がある。
原因として固定期間が足りなかったり年齢といったものが考えられる。
脱臼を放置すると?
脱臼状態を放置すると、、、痛みは徐々に減少し、腫脹も治まってくる。
しかし機能の改善は見込めないため日常生活に支障が出る。
この状態になると関節包は萎縮してしまう。
しかし、時間が経過しているものでも手術なしで整復できる場合があるので一応は徒手整復を試してみるべきである。
注意点として力任せに整復すると軟部組織の損傷を伴うので、整復困難と判断したら医師の診断を受けるべきである。