小児骨折の特徴
2024/03/09
こんにちは!
いわき市にある、にこやか整骨院の山川です。
今回は小児の骨折について書いていきます。
小児の骨折の特徴
子供の骨の成長は概ね18歳を目安に完了します。
小児骨折と呼ばれる年代は12歳ぐらいまでの子供の骨折で、一番骨が柔らかい時期である。
骨膜が厚く、血行が豊富
骨膜が厚く、とても強い時期で整復のしやすい時期である。
仮骨と呼ばれる骨を再生するのに必要なボンドの役割をする成分がとてもよく分泌されるので骨癒合はとても早く、成人の2/3の期間でくっついてしまいます。
骨は柔軟性に優れている
小児の骨はほとんどが軟骨成分でできており、とても柔らかい。
成人に多い粉砕骨折を起こすことは少なく、不全骨折(ヒビ)と呼ばれる骨折が多い。
リモデリングが盛んである
リモデリングとは骨の成長に必要不可欠な生理反応であり、リモデリングが盛んであるため自家矯正力が働き、変形などを防いでいる。
診断が難しい
低年齢であればあるほど正確な受傷原因や経過期間などが分かりにくいため、判断が難しい場合がある。
保護者、目撃者の証言により判断するが、証言が一致しなかったり嘘の証言をされた場合はなおさら難しくなる。
治療上の注意
小児骨折の治療は原則固定しての自然治癒を待つようになる。
まれに重症で予後が悪いと判断した場合は手術の適応もある。
骨折の治ったあとは本人の力で関節を動かすトレーニングでリハビリする。